日本機械学会「機械遺産」 機械遺産 第34号
親歯車ホブ盤HRS-500のマスターウォームホイール
芝浦機械製作所(現在の芝浦機械)が1953(昭和28)年に製作した親歯車ホブ盤HRS-500は、直径5,000mmの大歯車の歯切り加工ができる高精度の歯切盤である。ホブ盤の心臓部ともいえる最初のマスターウォームホイールは、1943(昭和18)年に三菱重工・神戸造船所のドイツ・ライネッカー社のホブ盤によって切られた。戦後、芝浦機械製作所は1953(昭和28)年に工業化試験補助金を得て大形ホブ盤の開発に着手し、補正切削法、全自動ピッチコンパレータの開発などにより、マスターホイールの精度を徐々に高めた。最終的に親歯車ホブ盤HRS-500で加工された7代目のマスターウォームホイールの精度は、最大累積ピッチ誤差1,000分の4mmという世界一の高精度を有する。このホブ盤によって加工された高精度のウォームホイールを装備した大型ホブ盤は、23台製作され、舶用タービンの大形減速歯車の歯切りに使用されている。現在もなおこの精度を超える精密な歯車は製作されたことがない。
《写真提供:芝浦機械株式会社》
公開(事前予約)
芝浦機械株式会社 沼津工場
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- 無料
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- 〒410-8510
静岡県沼津市大岡2068-3 - 電話番号:
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