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2025/3 Vol.128

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AI/Robot/IoT で変わる製造現場

現場データ活用で超多品種少量生産を乗り切るオムロン

森山 和道

1日平均の段取り替えが500回以上
超多品種少量生産の現場

オムロンは2024年11月末、草津事業所における制御機器の生産工場の一部をプレス公開した(図1)。オムロン草津工場は2006年10月に立ち上げられた工場だ。静岡県三島にあったPLCやコントローラーを主体としていた工場と、岡山にあった電子調節機やタイマーなどを主に生産していた二つの工場を合併した。

図1 混流組立自動化ラインで稼働するオムロンのロボット(オムロン提供)

生産品目は約4800。主な商品は画像処理システム、サーボドライバ、プログラマブルターミナル、ネットワーク機器、レーザーマーカ、セーフティコントローラなど。比較的生産数量が多いものは海外で生産しているが、国内の制御機器事業部ではロングテール部分を担当している。その結果、少量多品種生産となっており、月産20台以下の品目比率が85%に達し、生産ラインの機種の1日平均段取り替え回数は基板実装と組立工程合わせて500回以上に及ぶ。

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