特集 機械と情報通信の双方から考えるサイバーフィジカル融合社会[電子情報通信学会 合同企画]ー サイバーフィジカルシステムの要素技術と産業応用 ー
CPSが切り開く人と機械の新たな関係
はじめに
アフターコロナの世界では、生活、働き方、娯楽に至るまで、あらゆる人間活動の価値観が変わり、AIを含む機械との付き合い方も激変した。Chips for America、デジタル プロダクト パスポートなどの各国の自国保護政策の台頭、サイバーセキュリティのみならずサプライチェーンセキュリティの必要性の拡大、コロナ禍時代でさらに伸長した電子商取引と配送業のひっ迫など、枚挙に暇がない。その中で、生成AIの応用が各国各産業で試みられ、それを支えるデータセンターの需要がひっ迫し、さらにそれを支えるエネルギー需要もさらにひっ迫しようとしている。本稿では特に製造業におけるCPSを応用した人と機械の新たな関係に関する課題を論じる。
表紙:経年変化してグラデーションに紙焼けをした古紙を材料にコラージュ作品を生み出す作家「余地|yoti」。
古い科学雑誌を素材にして、特集名に着想を受け、つくりおろしています。
デザイン SKG(株)
表紙絵 佐藤 洋美(余地|yoti)