特集 機械と情報通信の双方から考えるサイバーフィジカル融合社会[電子情報通信学会 合同企画]ー サイバーフィジカルシステムの要素技術と産業応用 ー
農業分野におけるサイバー・フィジカル・システム(Cyber Physical System)の活用
はじめに
農業・食品産業を取り巻く環境は大きく変化している。農業従事者の減少、自然災害の頻発、地球温暖化の進行などは、日本の農業物生産に大きな影響を及ぼしており、それらへの対応が急務である。このような課題に対して、飛躍的に発展したAI、ICT、ロボティクス技術を駆使して、フィジカル空間とサイバー空間を融合させたサイバー・フィジカル・システムをフル活用した革新的な農業・食品産業技術の研究開発が開始されている(1)。
ここでは、農業・食品産業分野におけるサイバー・フィジカル・システムの活用例として、データ駆動型の土壌メンテナンスシステムと、イチゴのジャストインタイム(JIT:Just In Time)生産システムについて紹介する。
表紙:経年変化してグラデーションに紙焼けをした古紙を材料にコラージュ作品を生み出す作家「余地|yoti」。
古い科学雑誌を素材にして、特集名に着想を受け、つくりおろしています。
デザイン SKG(株)
表紙絵 佐藤 洋美(余地|yoti)