特集 機械と情報通信の双方から考えるサイバーフィジカル融合社会[電子情報通信学会 合同企画]ー サイバーフィジカルシステムの要素技術と産業応用 ー
Beyond 5G 時代のサイバーフィジカルシステムに向けた確率的デジタルツイン
次世代のBeyond 5G/6G時代では、人とロボットの協働や自動運転社会に向けた高度なCPS(サイバーフィジカルシステム)の実現が期待されている。高度なCPSにおいては、ロボットやドローン、自動車などさまざまな移動体が人々の生活の中に入ってくるため、効率性やコストだけでなく極めて高いレベルの安全性も求められ、さらに新しいサービスを生み出して実社会の課題解決に資するためのプラットフォームとしての役割も求められる。
そのための基盤技術として期待されているのがデジタルツインである。デジタルツインを用いて実世界と仮想世界を高度に融合し、CPSによる実世界のデジタル化や制御とあわせて、ICTシステムそのものの設計・制御の高度化も期待される。本稿では、効率と安全性の両立を目指した確率的デジタルツインについて概説する。
表紙:経年変化してグラデーションに紙焼けをした古紙を材料にコラージュ作品を生み出す作家「余地|yoti」。
古い科学雑誌を素材にして、特集名に着想を受け、つくりおろしています。
デザイン SKG(株)
表紙絵 佐藤 洋美(余地|yoti)