特集 機械と情報通信の双方から考えるサイバーフィジカル融合社会[電子情報通信学会 合同企画]ー サイバーフィジカルシステムの要素技術と産業応用 ー
各産業がCPSを通じてつながる Society5.0社会
Society5.0
Society5.0は、第5期科学技術基本計画において「サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会」として初めて提唱され、第6期科学技術・イノベーション基本計画(1)では「持続可能性と強靭性を備え、国民の安全と安心を確保するとともに、一人ひとりが多様な幸せ(well-being)を実現できる社会」と、より具体的に目指すべきSociety 5.0の未来社会像を示している。
Society5.0とサイバーフィジカルシステム(CPS)
Society 5.0の基盤技術として、サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させたシステムであるサイバーフィジカルシステム〔Cyber-Physical System:CPS(図1)〕が取り上げられている。CPSは、IoT技術、AI技術、ロボット技術などの各要素技術をつなげていくプラットフォームとしての基盤技術であり、昨今のAI技術の発展とともに、その重要性が増している。
図1 IoT技術、AI技術、ロボット技術が統合されるサイバーフィジカルシステム
表紙:経年変化してグラデーションに紙焼けをした古紙を材料にコラージュ作品を生み出す作家「余地|yoti」。
古い科学雑誌を素材にして、特集名に着想を受け、つくりおろしています。
デザイン SKG(株)
表紙絵 佐藤 洋美(余地|yoti)