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2024/12 Vol.127

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技術者こそコミュニケーション力を磨け!

第12回(最終回) インパクトのある「書き出し(要旨)」の作成方法

國井 良昌(國井技術士設計事務所)

はじめに

連載の最終回である第12回では、タイトルの次に来る「書き出し」の部分を解説する。「書き出し」とは、要旨やアブストラクト(abstract)とも呼ばれている。ここであえて、第9回でも掲載した図1を振り返りたい。

図1 パワーポイントを「設計する」の具体例
(出典:ついてきなぁ! 設計心得の見える化『養成ギブス』:日刊工業新聞社刊)

義務教育として、小学校4年生で学んだ4段論法を意味する「起承転結」の「起」を意味する「書き出し」とは、8段論法における「テーマ選定の理由」と「現状分析」を記載すればよいと理解できる。

さらに「起:問題提起を意味する。書き出し部であり、現代は、ここが勝負処である」と記載されている。多くの技術者が、この書き出し部分をいい加減に記載していたとしたら、それは時代錯誤も甚だしい。

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