技術者こそコミュニケーション力を磨け!
第10回 外国人が困惑する超ガラパゴス「QC 矢印」
はじめに
「ガラパゴス文化」、この言葉の由来をわざわざ記載するほどレアな単語ではなくなった。今や、一般用語となっている。それでは、いきなり、ガラパゴス文化の事例を挙げてみよう。良し悪しは問わない。
A) 難解なQC矢印(今回のテーマ)
B) 企業における朝のラジオ体操
C) 報連相(ほうれんそう)
D) 5S、PDCA、なぜなぜ問答、見える化
E) HV(自動車)、軽自動車
F) 温水便座
G) 自動車のオートマチック
H) 現金主義
I) ポンチ絵
J) 契約書や図面の承認印
K) 部品公差が海外同種企業の3倍の高精度
L) 設計書なき設計審査
まだまだ存在していて、その数の多さから一冊の書籍が出版できそうである。
さて、第1回目では、連載12回に渡る「シラバスもどき」を記載した。どのようなシラバスであったかというと、
①何も残らず無用となる長話とその対策
②技術者向けコミュニケーションの7つ道具
③これ以上のガラパゴス文化は存在しない「QC矢印」
②は第2回から第8回まで、「技術者向けコミュニケーション7つ道具」の一つひとつを解説した。次は①であり、前回の第9回でパワーポイント作成時に特化してその対策を解説し、「最初が肝心!」の読者のウケを狙った。
そして、今回の第10回は、前述③の「QC矢印」を解説したい。
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