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2024/9 Vol.127

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大田の町工場が狙う次世代のものづくり

汎用ROV(水中ドローン)「龍頭」

佐藤 友亮〔(株)水龍堂〕

ユーザの要望を叶える多機能型水中ドローンシステム
(株)水龍堂

図1 汎用ROV「龍頭」

概要

本システムはROV(Remotely Operated Vehicle;遠隔操作型無人潜水機)をプラットフォームとした水中可視化システムである(図1)。従来のビデオカメラでは濁りや暗闇などで十分な視野を確保できず、計測や作業などは極めて困難であったが、本システムではROVにユーザの用途に応じたセンサを組み込むことにより、水中の可視化を実現した。これによりダムや港、河川などの水中インフラの点検を効率的に実施可能になった。

また、可視化のみならずユーザの要望に応じたカスタマイズも可能である。本機器にさまざまなアタッチメントを取り付けることで単に映像を撮影するだけでなく、水中インフラや養殖場などの保守点検に使用できる。空を飛ぶドローンと同様に、水中で移動できるドローンが普及すれば、計測・検査や作業などの在り方が抜本的に変わる可能性がある。

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