技術者こそコミュニケーション力を磨け!
第9回 無用の長物(話)と走馬灯パワーポイントの対策
はじめに
「役に立たない余計な物や邪魔くさい物」を「無用の長物」と呼ぶが、今回の第9回は、前述の「物」を「話」に置き代えて解説する。例えば、制限時間を想定したにも関わらず、まるで走馬灯のように多量なパワーポイントを捲る発表者に何度か遭遇する。ここまで読めば、今回のテーマの内容を推定できるであろう。
さて、2023年の9月中旬、本誌の関係者から2024年度における連載記事の執筆依頼を受けた。そこで、初回の第1回では、連載12回に渡る「シラバスもどき」を記載した。どのようなシラバスであったかというと、
①何も残らず無用となる長話とその対策
②技術者向けコミュニケーションの7つ道具
③これ以上のガラパゴス文化は存在しない「QC矢印」
当事務所のアシスタントたちと相談した結果、第2回からのシリーズとして②を選択した。「最初が肝心!」と言われるように、第1回、第2回で掴みがよければ連載の価値が上がると読んだ。
②は「技術者向けコミュニケーション7つ道具」と称して、第2回から第8回に渡って、合計7つの道具を一つひとつていねいに解説した。
当事務所のクライアント企業の役員にモニターをお願いしたところ、若手技術者には、大きな反響があったと聞いて、当事務所のスタッフ一同、胸を撫でおろしている。
さて、今回の第9回は前述したシラバスに戻って、①、つまり「何も残らず無用となる長話とその対策」を解説したい。
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