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2024/6 Vol.127

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特集 電力供給の一端を担う原子力のさらなる発展への歩み

NuScale VOYGRTM の技術的特徴と技術開発の取組み

森本 泰臣〔日揮グローバル(株)〕・小池 大介〔(株)IHI 原子力SBU〕・Paul Boyadjian(NuScale Power)

はじめに

従来の原子炉より出力の小さい小型モジュール炉(SMR)は脱炭素社会に適した次世代技術として、近年、各国で開発が活発に進められている。米国NuScale Power社(NuScale)が開発するVOYGR SMR発電所は、実証済みの軽水炉技術を活用しながら、小型化・設計の簡素化を進めた革新的な設計である。原子炉系に動的機器を採用せず、自然循環を用いることによる安全性の向上や、モジュール化による建設リスクの低減・経済性向上が図られている。

日揮グローバル(株)および(株)IHIは、NuScaleに出資し、共同で経産省補助事業である社会的要請に応える革新的な原子力技術開発支援事業を実施している。本稿では、これらの取組みを通じたNuScale VOYGRへの開発事業参画とVOYGRの技術的特徴について紹介する。

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