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2024/6 Vol.127

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特集 電力供給の一端を担う原子力のさらなる発展への歩み

東芝の革新炉開発の取組み

松永 圭司〔東芝エネルギーシステムズ(株)

東芝の革新炉開発

原子力の長期的かつ持続的な活用によるエネルギー安定供給とカーボンニュートラルの実現に向け、東芝グループでは革新炉開発を推進している。至近では革新軽水炉iBR〔innovative,intelligent,inexpensive BWR(沸騰水型原子炉)〕(1)に注力し、2030年代の実用化を目指している。

当社の革新炉開発への取組み

我が国では、2030年度の温室効果ガス46%削減や2050年のカーボンニュートラル実現を目指し、安定的で安価なエネルギー供給の課題に対して、需給構造を転換するグリーントランスフォーメーション(GX)を掲げており、GXの実現には原子力の活用が重要な役割を担っている。また、近年はエネルギー安全保障の観点でも原子力への期待が高まってきている。

東芝エネルギーシステムズ(株)では、軽水炉の安全システム開発や、高速炉および高温工学試験研究炉の設計・建設・試験・運転など、豊富な実績を持っており、その知見を生かし、既設炉だけではなく、将来を見据えた原子力発電所の建て替えや、新規建設を見据えて、革新炉開発を行っている。当社の革新炉ラインナップを図1に示す。

図1 東芝の革新炉ラインナップ

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