日本機械学会サイト

目次に戻る

2024/6 Vol.127

バックナンバー

特集 電力供給の一端を担う原子力のさらなる発展への歩み

特集企画にあたって

小泉 安郎・大川 富雄(電気通信大学)・武田 哲明(山梨大学)・奈良林 直(東京工業大学)

現代文明は動力の供給によって成り立っている。文明は人を苦力から解放することに本質がある。電車は単なる箱であるがそこへ電力が供給されることによって、人は遠くへ座ったまま行くことができる。電気洗濯機も然り、そこへ電力が供給されることにより人は手もみ洗いから解放される。電力は現代社会でなくてはならないものである。

日本の電源構成を図1に示す(1)。2021年を見ると液化天然ガス(LNG)、石炭、石油の炭素起源の燃料で72%の電力を作り出している。一方、炭素起源でない電源は28%でしかない。2011年の東日本大震災に起因する津波による福島第一原子力発電所事故による影響で、現在原子力発電は電源として僅か7%の寄与であるが、以前は30%前後の寄与であり、原子力発電は主要電源の一つの位置を占めていた。

会員ログイン

続きを読むには会員ログインが必要です。機械学会会員の方はこちらからログインしてください。

入会のご案内

パスワードをお忘れの方はこちら

キーワード: