技術のみちのり
消防ロボットチーム! その名はスクラムフォース
2022年度学会賞(技術)
「石油コンビナート等の大規模火災に対応可能な消防ロボットシステム」
消防ロボットシステムの誕生
2011年の東日本大震災では、千葉県市原市のLPGタンクが爆発炎上した。地震が多発する日本では、今後も巨大地震による石油コンビナート火災が発生する可能性がある。しかし大規模火災では、消火しようとしても、火災から放出される強烈な輻射熱などにより、人は容易に近づけない。そこで三菱重工業(株)は、三菱電機ディフェンス&スペーステクノロジーズ(株)、(株)AileLinX、深田工業(株)、東北大学と共同で、2018年に総務省消防庁消防研究センター主導で実施されたロボット開発プロジェクトの公募に参画し、4台のロボットが連携して消火を行う「消防ロボットシステム」(図1)を開発した。
図1 消防ロボットシステム「スクラムフォース」
(左から、ホース延長ロボット・放水砲ロボット・走行型偵察・監視ロボット・飛行型偵察・監視ロボット、後方は搬送車両)
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