特集 自動車用エンジンの現在と未来
e-fuel に関する技術調査と実証試験
まえがき
パリ協定による国家間の気候変動枠組条約の採択を契機に、昨今では地球温暖化抑止に向けた持続可能社会の実現のため、多くの企業が責務の一部としてさまざまな活動に取り組むようになってきた。SUBARUでは、中期経営計画などで示されているように経営から開発、販売に至るまでの企業活動においてグローバルサステナビリティの実現に向けた活動を進めている。自動車部門では、2030年までに「全世界販売台数の40%以上を電動車へ」、2050年までに「Well-to-WheelでのCO2 90%以上削減(2010年比)」と2050年に向けたロードマップを打ち出している(1)。さらに直近では、「2030年の電動化目標値をBEVのみで50%へ引き上げ」と電動化計画の更新も打ち出している(2)。これらの目標を達成すべく、持続可能な社会における運輸部門の将来像に関するカーボンニュートラル化の具体的な検討と技術開発を進めている。
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