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2024/5 Vol.127

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特集 自動車用エンジンの現在と未来

発電用ロータリーエンジン8C 型の開発~高出力密度を追求した車載発電ユニットへの挑戦~

日高 弘順・横尾 健志〔マツダ(株)〕

はじめに

マツダがカーボンニュートラルの実現に向けて推進するマルチソリューション戦略の一つのモデルとして、発電ユニットを搭載したプラグインハイブリッド車を市場導入した。求められる出力性能を、より軽量・コンパクトでスムーズに発揮できるロータリーエンジンは発電ユニットとして適しており、その新型ロータリーエンジン(以下、8C型)に導入した技術を紹介する。

開発目的

8C型を搭載した車両MX-30 Rotary-EVは、環境に負荷をかけないよう普段はBEV(Battery Electric Vehicle)として使いたい、週末や休暇の際は遠出し日常から離れアクティブに過ごしたい、そしてデザインや走りも妥協したくない、というお客様の“日常生活における環境への貢献”と“アクティブなライフスタイル”を両立したいというニーズに応えることを目指して開発した。パワートレインは“走る歓び”と“優れた環境性能”に加え、“安心して長距離ドライブができ、出かけた先でもアクティブなカーライフを楽しめる”という価値の提供を目的とした(1)

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