はじめに

前回の第3回目では、「技術者向けコミュニケーション7つ道具」の存在と、その内の一道具として「6W2H」を伝授した。小学校や中学校における義務教育で習った「5W1H」が一般常識となっているが、「6W2H」は、かつて、商標登録した当事務所のオリジナルである。

またこれは、コミュニケーションの苦手な職人や技術者にうってつけの道具であり、当事務所と設計コンサルタントの契約をすると、その翌日から強制導入させていただくのが、「6W2H週報フォーマット」である。したがって、当事務所一押しの道具と言える。

さて、今回の第4回目は、「技術者向けコミュニケーション7つ道具」の三つ目として、「比喩（ひゆ）」を伝授する。ちなみに7つ道具とは以下に示す。詳細は第2回を復習してほしい。

①ラポール

②6W2H

③比喩（ひゆ）

④PDPC法

⑤3秒ルール

⑥コンセンサス

⑦1分間スピーチ

比喩（ひゆ）とは「例」を示し「図表」を用いること

比喩とは何か？ その回答は既に真上のサブタイトルに記している通りである。

技術の進歩とともに、専門分野もますます細分化している。あなたが説明する技術分野の内容が、隣にいる同業の技術者が理解できない時代になっている。技術者が理解できない内容が、文系の人に理解できるはずがない。

そのようなときに用いる「技術者向けコミュニケーション7つ道具」が今回の「比喩（ひゆ）」である。