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2024/2 Vol.127

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ワイヤロープを紐解く

緒方 公俊〔(独)労働者健康安全機構〕

この度は、「素線形状の幾何学的定式化によるワイヤロープ断面内の断線位置推定手法の研究」という題目で日本機械学会奨励賞(研究)を受賞し、このような執筆の機会をいただけたことを大変光栄に思います。これまでの研究を振り返りながら、研究テーマのおもしろさをお伝えできればと思います。

現在私が所属している労働安全衛生総合研究所は、職場における労働者の安全及び健康の確保を目的とし、事業場における災害の予防に資する研究を行っています。私は2020年4月に当研究所に入所して以来、ワイヤロープに関する研究に従事しています。

ワイヤロープは、素線と呼ばれる小径の硬鋼線を撚り合わせることで作られており、柔軟性に優れ、高い引張強度を有するという特徴があります。この特徴を活かして、クレーンなどの機械構造物で広く使われています。

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