技術のみちのり
新型台車が叶える!新幹線の新たな進化
2022年度学会賞(技術)
「安全性と軽量化を追求した新幹線用新型台車の開発」
東海旅客鉄道(株)
13年ぶりのフルモデルチェンジ
東海道新幹線は1964年の開業以来、進化し続けてきた。2007年には速度や快適性をアップしたN700系が、2013年にはブレーキ力向上、故障を早期発見する台車振動検知システムを搭載したN700Aが、2020年7月には新型車両N700Sが営業運転を開始した。
N700Aの運転が始まったころ、JR東海は次世代新幹線の開発プロジェクトを立ち上げた。N700系以来のフルモデルチェンジとなる。開発部門 責任者の坂上をはじめ、高速技術全般のマネージャー・足立、設計の大塚、開発の金森や加藤など、台車の設計・開発部隊の士気が高まった。安全性や快適性向上のために追加する、バッテリー自走システムや制振制御装置の重量分の軽量化が必要となる。台車の安全性と軽量化を追求するため、技術者たちの挑戦が始まった。
キーワード:技術のみちのり