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2024/1 Vol.127

表紙:本誌連載企画「絶滅危惧科目- 基盤技術維持のための再考-」のコンセプトに合わせてイラストレーター坂内拓氏とデザイン。本号は「蒸気エンジン」がモチーフ。

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機械工学の新時代へ

藤田 豊〔三菱重工業(株)〕

この度、『乗用車エンジン向けターボチャージャに用いる高効率ワイドレンジ遠心圧縮機の開発』というテーマで日本機械学会奨励賞(技術)を受賞したことに際し、本稿の執筆の機会をいただきました。流体力学に携わってきたこれまでを振り返りつつ、機械工学の将来と今後の展望について、自分の思いを語ってみたいと思います。

私はターボチャージャ・ジェットエンジンなど、ターボ機械を中心とした流体機械の研究開発に従事していますが、これらの製品の形状や性能を決定づける重要な要素が空力検討になります。強度・構造・振動・熱・制御などの機械設計は、空力検討なしには始まらないことも多いです。そのような製品開発の最上流である流体力学の世界は私にとって魅力的であり、これまでさまざまな製品開発に取り組んできました。

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