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2024/1 Vol.127

表紙:本誌連載企画「絶滅危惧科目- 基盤技術維持のための再考-」のコンセプトに合わせてイラストレーター坂内拓氏とデザイン。本号は「蒸気エンジン」がモチーフ。

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技術者こそコミュニケーション力を磨け!

第1回 パワーポイントから始まる老害の初期症状

國井 良昌(國井技術士設計事務所)

はじめに

2023年の9月中旬、本誌の関係者から2024年度における連載記事の執筆依頼を受けた。その理由を聞けば、今やベテランも若手もコミュニケーションの苦手な人が増加し、技術者間で重要なコミュニケーションが欠落。大学や企業における開発チーム力向上に影響が出ているとのこと。

実は、当事務所としては驚く現象ではない。ここ5、6年前から大企業を中心に、「技術者向けコミュニケーション講座」の講師依頼が絶えない。某新聞社主催のセミナーでも、同年前から開催の度に満席が続いている。

一方、設計コンサルタントとして、徹底した競合機分析から「競合機潰し屋」として名を馳せる私としては、本業の注文が減少傾向にある中で、いささか不機嫌でもある。

さて、初回の本稿は、設計コンサルタント業務を通して得たコミュニケーションに係る種々の課題と対策を簡単に紹介する。連載12回に渡る「シラバスもどき」となれば幸いである。

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