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2023/12 Vol.126

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やさしい制御工学

第12回(最終回) オブザーバ

河野 佑(広島大学大学院)

1 オブザーバ

図12.1のように、2質点系において質点2にセンサを配置しよう。状態変数を各質点の速度$x_i(t)= v_i(t)$[m/s], $i=1,2$とすると、状態方程式は

\[
\begin{split}
\begin{bmatrix}
\dot x_1 (t) \\
\dot x_2 (t)
\end{bmatrix}
= &{}
\begin{bmatrix}
-(c_1 +c_2)/m_1 & c_2/m_1 \\
c_2/m_2 & – c_2/m_2
\end{bmatrix}
\begin{bmatrix}
x_1 (t) \\
x_2 (t)
\end{bmatrix}
\\
& +
\begin{bmatrix}
0 \\
1/m_2
\end{bmatrix}
u(t)
\end{split}
\]
(1)
\[
y(t) =
\begin{bmatrix}
0 & 1
\end{bmatrix}
\begin{bmatrix}
x_1 (t) \\
x_2 (t)
\end{bmatrix}
\]
(2)

とニュートンの運動方程式から求まる。ただし、$m_i$[m]は質点$i$の質量、$c_i$[kg/(m$\cdot$s)]はダンパ係数を表す。

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