特集 2024年問題:スマート物流のための技術革新
物流・倉庫業における自動化に向けた取組み
はじめに
物流は国民生活や経済活動を支える重要な社会インフラであり、経済活動を支える動脈機能として重要視されている。一方で、商品生産量の増大、流通経路の拡大などにより物流労働力の需要は増加するものの、人口減少、および高齢化によりその供給が減少を続け、需給ギャップが拡大している。この対応として物流業務の自動化が重要視されており、倉庫業務においても多くの企業でロボット、AIおよびIoTなどによる自動化技術が開発され、それらを活用した倉庫業務自動化の検討が進められている(1)(2)。
本稿では倉庫業務の自動化に焦点をあて、倉庫業務を運用する立場の視点から自動化に対する着眼点とその取組みを述べる。