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2023/12 Vol.126

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特集 2024年問題:スマート物流のための技術革新

物流・商流データ基盤における要素技術の研究開発

坂本 浩之〔富士通(株)〕

研究開発の背景と目的(1)

本課題では、サプライチェーン全体の物流・商流情報を収集し、物流・商流データ基盤を一元的に蓄積することで、サプライチェーン全体を可視化し、新たな価値を創出、提供していくことを目指している。

しかしながら現状はデジタル化の遅れや個別最適による取組みに終始しており、同じ意味内容のものでも違うデータ表現となっているため、単に一元的に蓄積しても利活用するには多大な労力とコストが必要となっている(図1)

新たな価値を創造するためには、まず上記を解決し、標準化されたデータ流通および蓄積が必要だ。さらに現実を無視した取組みではなく、目指す姿に近づくために今できることを考慮しながら研究開発を進め、社会実装するのが最大の目的である。

図1 物流業界の非効率なサプライチェーン

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