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2023/11 Vol.126

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技術ロードマップから見る2030年の社会

第11回  交通・物流 燃費・走行効率

中野 公彦(東京大学)・辻本 勝〔(国研)海上・港湾・航空技術研究〕・安部 貴〔(株)日立ビルシステム〕

交通・物流分野 燃費・走行効率

趣旨

交通・物流部門では、在来鉄道、船舶、昇降機の二酸化炭素排出量削減に関する技術ロードマップを2016年に発表しているが(1)、そのフォローアップを目的に本稿を作成する。

在来鉄道

在来鉄道の現状と期待される新技術

日本鉄道車輛工業会のデータ(2)(3)によれば、在籍車両数は2022年4月1日時点(括弧内の数値は2015年4月1日時点)において、JRグループで33075両(34754両)〔4911両(4727両)の新幹線車両を含む〕、公営・民鉄で28126両(27691両)である。この中で在来鉄道として旅客輸送の主な担い手となっている電車44750両(44579両)〔JR17877両(18196両)、公営・民鉄26873両(26383両)〕と、気動車2785両(2740両)〔JR2299両(2256両)、公営・民鉄486両(484両)〕について、新技術の導入を進めていった際に予測される走行効率の向上を継続議論する。

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