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2023/11 Vol.126

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特集 機械状態監視資格認証事業20周年

訓練機関紹介(振動):JFE アドバンテック(株)

友定 良仁〔JFE アドバンテック(株)〕

はじめに

JFEアドバンテック(株)について

当社は、1973年11月に当時の川崎製鉄(株)〔現 JFEスチール(株)〕の計量器工場が分離独立して誕生した産業用計測器のメーカーである。本社・工場は、兵庫県西宮市に所在し、機械状態監視と診断に必要となる振動法によるポータブル診断機器やオンライン設備診断システムを開発・販売している。

ISO18436-2準拠機械状態監視診断技術者(振動)の訓練は、2005年度からカテゴリⅡに対して開始し、現在まで約500名の受講者を訓練している。

なお当社では、本訓練だけでなく①全国主要都市での半日の無料設備診断セミナー、②公的機関と連携した2~3日間のセミナー、③お客様の元でのセミナーも実施している。

実施訓練の紹介

内容と特長

当社では、カテゴリⅡの訓練を実施している。

訓練では「繰り返し」を基本方針とした講義、実習を行っており(図1)、①各課題の講義と問題演習、②総合復習問題演習、③修了試験とその解説、といった形で3回の繰り返し機会を設けている。1回の講義と演習問題ですべてを理解することは難しいため、繰り返し問題を解くことで習った知識を再確認し、理解を深めていくことを目指している。

講義と演習問題は、主として自作のテキストを使用している。内容の解説については、テキストだけでは理解し難いところや、受講生が間違いやすい問題を重点的に解説することを心がけている。

また、問題演習においては、基礎的な問題だけでなく応用問題にも取り組むことで解き方のコツについても習得できるようにするとともに、問題演習に比重を置いて多くの問題を解くことで講義内容が定着しやすくなるように努めている。

振動測定実習は、実際に回転モデル機を使用して振動測定を行い、機械の損傷によってどのように振動値や周波数が変化するのか、アンバランス状態の円盤をどのようにして修正するのかを目で見て確認できるようにしている。

修了試験は、認証試験と同様に3時間で100問を解く形式として、認証試験の模擬試験としての役割も持たせている。また、講義後も質問時間を設けて、理解不足を解消できるように努めている。

なお、講師はお客様から依頼を受けて振動測定や振動波形を解析して設備の状態を判断する「受託診断」の経験を有する当社のスタッフで構成している。

図1 講義風景

訓練施設

関西近郊から受講される皆様の利便性を考慮して、訓練は神戸市内の貸会議室を利用して実施している。訓練会場(および認証試験会場)は、JR三ノ宮駅近くに位置しており、JR、阪急、阪神、神戸市営地下鉄のいずれを利用しても駅から徒歩10分ほどの距離にある。

お申し込み、お問い合わせ先

〒663-8202 兵庫県西宮市高畑町 3-48

JFEアドバンテック(株) 計測診断事業部

TEL 0798-66-1508  FAX 0798-65-7025

E-Mail:keisokushindan@jfe-advantech.co.jp


友定 良仁

◎JFEアドバンテック(株) 計測診断事業部

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