特集 機械状態監視資格認証事業20周年
訓練機関紹介(振動):IMV(株)
会社案内
IMVの事業紹介
IMV(株)は、振動を中心とした三つの事業を展開している。
環境を再現する「振動シミュレーションシステム(振動試験装置・複合試験装置)」は製品が受ける振動環境を再現する。動電式システムにおける海外・国内共にシェアNo.1を誇る。
振動状態を定量化する「メジャリングシステム」は目的に合わせ振動計測装置やデータ収録解析システムなど幅広いラインナップでお客様の計測・解析業務を支援している。
振動・騒音問題の解決を支援する「テスト&ソリューションサービス」は、国内6拠点、海外2拠点に展開し、試験の実績が多くある。製品の特性に合わせた試験条件の開発や計測・解析サービスによって、トータルサポートを実現している。
訓練の沿革
規格設立の初回から参画
IMVは規格設立の初回2004年から訓練機関として参画している。
振動を体系立てて学べるセミナーとして稀有な機会であると教育の一環として採用いただいている企業もある。
訓練開始から数年は受講生に上位カテゴリ相当の方が多く、カテゴリⅡのカリキュラムより周辺の広い範囲について訓練の要望をいただいた。そうした段階を経ることでIMVの訓練はISOの要件はもちろん設備診断の現場の知識も網羅する内容にすることができたと自負している。
IMVでは講師は社外と社内の2名が登壇している。
訓練カテゴリおよび実施時期
カテゴリⅡの訓練を年2回実施(6月東京・11月大阪)
カテゴリⅡの訓練を年2回実施している。認証試験の直前の1週間を訓練期間とするのが通例となっている。6月は東京、11月は大阪で実施している。最新の情報はIMVホームページを確認のこと。
また、「ISO19436-2準拠 機械状態監視診断技術者(振動)資格の標準テキスト「ISO基準に基づく機械設備の状態監視と診断(振動 カテゴリⅠ/Ⅱ/Ⅲ/Ⅳ)」(発行者:振動技術研究会)の販売を担っている。「演習問題集(振動 カテゴリⅡ/Ⅲ)」も販売している。テキスト販売はIMVホームページ上で行っており、どなたでも入手できる。
訓練の設備
振動の専門メーカとしての利点を活かした訓練
振動メーカとして、設備診断の学習用の小型模型を商品にラインナップしており(図1)、訓練に活用している。携帯振動計も商品ラインナップにあるもの(図2)を訓練に使用している。
バランス修正の実習にはアンバランスに特化して設計・製作した設備模型を使用している。
実習・実演を重視した訓練(図3)を新型コロナ以前は行ってきたが、近年は説明スライドを拡充し実演の動画を上映することで、実習さながらの臨場感と習熟度の向上の両立を試みている。
図1 回転ロータキット(設備模型)VM-101
図2 携帯振動計VM-4424H
図3 実習(携帯振動計での設備の計測)風景
訓練の特徴
設備診断の現場でのお困り事のご相談から商談に発展することも
受講生から設備診断の現場でのお困り事のご相談をいただくこともあり、新たな商談に発展することもしばしばある。こうした点も振動メーカならではと自負している。
さいごに
IMVは訓練機関として合格率100%を目標に、セミナー内容の検討・改定を実施している。受講ご検討いただき、訓練でお会いできることをスタッフ一同願っている。
嶋田 繁年
◎IMV(株) 技術企画部 兼 訓練セミナー技術委員
◎専門:振動工学
キーワード:特集 機械状態監視資格認証事業20周年