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2023/9 Vol.126

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特集 電気自動車における機械屋の役割

駆動力による車両運動制御はそれほど単純ではない

勝山 悦生〔トヨタ自動車(株)〕

はじめに

馬車が自動車に置き換わり100年が経過した今、IoT化、自動運転化、シェアリング、そして電動化と、自動車は大きな変革期を迎えている(1)。車両運動の観点においても、駆動源が電気モータに置き換わることがターニングポイントとなる。電気モータは高応答、高精度なトルク制御が可能であるうえ、小型軽量という特性から、複数のモータを各輪に独立配置すること、さらにはインホイールモータ化することも可能である(2)。各輪の駆動力を独立制御できれば、車両運動性能の飛躍的向上が期待できる(3)~(5)。しかしながら、単純な運動制御では思い通りの効果を得ることは難しい。本稿では、その原因と解決法について述べる。

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