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2023/6 Vol.126

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特集 複雑な流れ現象 -機械工学の視点から-

機械学習を取り入れた新しい数値流体力学へ向けて

堀江 正信〔(株)RICOS〕

はじめに

流体現象は身の回りに多く見られ、特に機械工学の分野では、自動車や航空機をはじめとした輸送機械の設計や、樹脂成形・鋳造・混合などの生産技術など枚挙に暇がない。これらの流体現象は、通常複雑な領域形状と流れ場を伴い厳密解を求めることが困難であるため、数値的に流体現象を考察する、数値流体力学がよく用いられている。

数値流体力学はその長い歴史の中でさまざまな進歩を遂げてきたが、工学的なさまざまな要請を満たすためにはさらに多くの改善が必要となる。そこで本稿では、機械学習技術を取り入れた新しい数値流体力学の有用性、課題、現在得られている成果、そして今後の展望について紹介する。

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