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2023/5 Vol.126

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技術ロードマップから見る2030年の社会

第5回 カーボンニュートラルに向けた熱工学の取組み

鈴木 雄二(東京大学大学院)、鹿園 直毅(東京大学)、丸田 薫(東北大学)、宮崎 康次(九州大学大学院)、渡邊 裕章(九州大学大学院)

熱工学部門における技術分野

熱工学部門は、伝熱、燃焼、熱物性の三つの広い領域をカバーしている部門であり、研究者・技術者はそれぞれの領域と対応する専門学会とも密な連携をしながら議論を進めている。例えば日本伝熱学会では、学術・社会的な貢献が大きな課題をピックアップし、特定推進研究課題(1)としてまとめている。これまでに9件の研究課題が完了し、3件が現在活動中である。終了した課題の幾つかは文部科学省の戦略目標の立ち上げに貢献するなど、新しい研究領域を開拓することに成功している(2)。日本燃焼学会では、先進的燃焼技術の調査研究が毎年行われているほか、若手研究者・技術者を中心として燃焼学や燃焼技術が担うべき社会貢献に関する将来構想の検討が進められている。日本熱物性学会ではハンドブックの出版、新領域開拓のための研究会分科会やセミナーシリーズなどが行われ、議論が進められている。

以下では、伝熱、燃焼、熱物性の専門家にそれぞれの領域の視点からロードマップをまとめていただいた。

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