ムーンショット目標3:2050年AIとロボットの研究
ムーンショット目標3:2050 年AI とロボットの研究概要
MOONSHOT 計画とAI ロボット
日本のこれからの人口減、高齢化社会への変化を見越して、2050年の産業労働力不足解消と生産性向上、インフラ環境構築と人々の生活を安全で安心でき、かつ豊かにするため、社会を画期的に変えうるAIロボットが望まれてきた。これまでの、知能ロボット研究開発を破壊的に変革し、強化加速するために新たな枠組みが2019年から内閣府で立案され、2020年から研究開発が始まった(1)(2)。
このMOONSHOT型研究開発制度は「我が国発の破壊的イノベーションの創出を目指し、従来技術の延長にない、より大胆な発想に基づく挑戦的な研究開発」を推進する国の大型研究プログラムである。現在9個の目標が設定されており、目標3がAIとロボットである(3)。
目標3は、“2050年までに、AIとロボットの共進化により、自ら学習・行動し人と共生するロボットの実現”である。
本目標では以下の三つのターゲットが、文部科学省により設定され(4)、これらを達成するために、4名のプロジェクトマネージャー(PM)を2020年に採択し、研究開発を開始している(図1)。