特集 発電設備の保守点検
蒸気タービンメンテナンス工事改善の最前線
緒論
2011年東日本大震災以降、原子力発電の停止にて火力発電の稼働率が向上し、近年の再生可能エネルギー増加による変動負荷への対応など、火力発電用蒸気タービンは電力安定供給に欠くことのできない機械要素の一つであることは言うまでもない。この発電用蒸気タービンは法令で定められたインターバルでの点検・検査の実施が義務付けられており、この定期検査工事期間中は発電できず、定期検査停止期間の長期化は発電ユニットの稼働率低下を招き、発電事業者の経営にも大きなインパクトを与えることなる。したがって稼働率向上のために定期検査工期の短縮を実現する新工法の開発に着手し、その工法適用により定期検査期間短縮を実現している定期検査工事現場最前線の改善状況を紹介する。
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