特集 発電設備の保守点検
特集「発電設備の保守点検」にあたって
保守点検は安定供給の「縁の下の力持ち」
本号にて、「発電設備の保守点検」を特集するにあたり、発電設備保守点検の意義、課題などについて簡単に紹介しておきたい。
電気が現代生活にとってなくてはならないエネルギーの一つであることは言うまでもない。電力が安定した品質で途切れることなく供給されていることを意識して生活している人は、どれくらいいるであろうか。一般家庭において、日々停電のリスクを意識しながら生活している人は、かなり少数派であろうと思う。図1に一軒当たりの年間停電回数と平均停電時間(1)を示すが、一部の特異的なピークを除けば停電回数は0.5回を下回り、停電時間は数10分程度である。停電は数年に一度、発生してもすぐに復旧していつもの生活が送れる。このような安定した電力エネルギーの供給は、発電から送電~消費に至るすべての過程において各設備が計画的に運用されることで、実現されている。
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