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2022/10 Vol.125

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名誉員から一言

栄えあるご推挙をありがたく

会員番号からすると、私が学部の3年生のときに入会したことになる。特段向学心が旺盛であったわけでもなく、大学院への進学など考え及びもしなかった私がなぜ会員にさせてもらったのか、いまとなってはなぞである。ただ、ひょんなことから大学院に進学し、かつ別の大学院の博士課程にまでお世話になり、大学に職を得て退職してと、学問の世界で生きてきたあいだ、機械学会誌がずっと送られてきたのである。ありがたいと思ったのは、機械学会の論文集に掲載された論文は、しっかりと実績としてカウントされ、おかげで教員としてのステップアップができたことである。ピアレビューということの大切さは、なによりも、公平で透明であることにある。機械学会にも関係しているJABEE(日本技術者教育認定機構)でもこの考え方はとても重要で、審査を受ける側のみならず、審査をする側も互いによくなる仕組みは、審査をつかさどる側にも「信頼」、そしてやがては「権威」という大きな価値をもたらすと思う。ちかごろは、権威というと、権力を理不尽に使うことを意味することもあるようだが、ほんとうは永年にわたって培われた信頼という価値を意味しなければならないわけで、100年の大計に基づいた機械学会のますますの権威の醸成に期待するところは大きい。

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