特集 つながる機械 ~機械と通信の融合~
工場における通信技術の適用
さまざまなプライベートワイヤレスネットワーク
近年、工場などの産業分野において、インダストリ4.0の名の下、ワイヤレスネットワークの重要性が増してきた。プライベートな環境で利用される主なプライベートワイヤレスネットワークは複数存在し、特徴が異なる。ここではそれぞれのワイヤレスネットワーク毎の特徴と実導入のケースなどについて紹介する。
まず、代表的なプライベートワイヤレスネットワークとして以下の規格が挙げられる。それぞれの通信方式において到達距離、通信速度は図1のようになっている。
特に2022年から日本国内でも利用可能になるWi-Fi6E(6GHz帯の拡張)とWi-FiHaLow(11ah)は産業界に大きな変革をもたらす可能性があるため注目して欲しい。
新しく登場した規格も含めて、それらがどのような特徴を持ち工場でどのように利用されているのか、以下の通り紹介する。
図1 プライベートワイヤレスネットワークの特徴(1)
ローカル5Gの特徴
ローカル5Gは携帯キャリアが提供する5Gネットワークをプライベート利用できるようにした規格である。プライベートワイヤレスネットワークでは珍しく、通信速度が保証される通信を提供することが可能になる。通信到達距離、通信速度、低レイテンシ、帯域の保証、セキュリティ(SIMによる認証)、すべてにおいて最高の品質を提供できる。
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