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2022/1 Vol.125

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会長新年挨拶

会長新年挨拶 「社会変化に柔軟に適応し、社会に期待される学会へ」

2021年度(第99期)会長 佐田 豊

会員の皆様におかれましては、よき新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。

昨年は2020年から続く新型コロナウィルスの感染拡大によりさまざまな活動が制約され、本会は年度を通じて人が集まる行事や会合などの開催を控える方針の下、Web会議システムを利用したオンライン会議・行事の開催を進めてまいりました。オンライン開催による、地域や場所にとらわれない等のメリットの理解が広がり、オンラインでの交流や意見交換が定着しました。行事の企画開催にご尽力をいただきました関係者の皆様にお礼申し上げます。会員向けオンラインサロンの定期開催など、オンラインのメリットを最大限活用した学会行事の企画を引き続き進め、「コロナ後を見据えた学会のあるべき姿」を追求して参ります。

新型コロナによる世界的パンデミックという重度な災害に直面し、カーボン・ニュートラルやサーキュラー・エコノミーといった、持続的社会の実現と経済を両立(トレードオン)する動きが加速してきました。サーキュラー・エコノミーの実現には、機械の効率を高めるという従来の機械工学は不十分で、再生・再利用可能な資源だけで機械を作り・運転する、適切な保守により機械をより長い期間、使い続けるなどの新たな知識・技術が必要となっています。

また、産業界ではテクノロジーコンバージェンスによるイノベーションが加速し、これまでの機械系知識だけでは業務が成り立たない時代になっています。こういった社会変革をリードすること、社会・技術の変化に対応できる人材を育成していくことに対する本会への期待は、従来以上に高まっていると感じています。

社会変化へ対応するためには、部門・分野・学協会を跨いだ連携が必須です。今期の運営方針として「新部門制における分野連携の強化と更なる学会としての価値向上」を掲げ、4つの学会横断テーマ:「少子高齢化社会を支える革新技術の提案」「持続可能社会の実現に向けた技術開発と社会実装」「機械・インフラの保守・保全と信頼性強化」「未来を担う技術人材の育成」を始め、更なる部門間交流の促進、他学会との連携強化、産学連携の促進を進めていきます。人材育成の取組みとしては、基礎・応用技術の教育サービスの充実を検討し、また本会の部門・支部で企画されている講習会を体系付けてパッケージ化するという具体的な取り組みを進めています。さらに学協会横断で、教育サービスの提供や産学連携による社会課題解決や新産業創出の研究会の検討を継続的に進めてまいります。

最後に、2021年6月に本部事務所の移転が完了し、「10年ビジョン実現に向けた財政の健全化」も着実に進んでおります。

「社会変化に柔軟に適応し、社会に期待される学会へ」 会員の皆様のご理解とご協力を引き続きお願い致します。

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