名誉員から一言
エンジニアへの第一歩 エンジニア塾から
はじめに
2021年に名誉員に御推挙頂きましたこと、大変光栄に存じ、関係者の皆様へお礼申し上げる次第である。
私が卒業した電気通信大学機械工学科は1960年発足、私が入学した1969年は、大学は紛争中で入試もロックアウト状況の厳戒体制下で行われた。
祖父、父が共に技術系出身であったため、私は自然と理工系、学科はものつくりが好きで機械系を選択した。 卒論、修論は自分で実験装置を考えて、装置製作・実験を一貫して体験できたことが、振り返ってみるとエンジニアの基礎としての知識と知恵の習得に大いに役立ったと感じている。
その後、東芝で原子力用ロボットの研究開発、経営戦略の立案・実行、社内の人材育成・教育研修を通じて、エンジニアとして養われた創意工夫力と考察力、管理者教育で交渉力、マネジメント力などを身に付けることができた。
私が将来の仕事を考えたのは、小中高生頃に身近にいた方々の影響、大学時代の先生や先輩からの指導が大きな示唆になった。企業経験を経て、2010年に工学院大学に赴任し、エンジニアをどのように育成するかを研究テーマの一つに検討・考察した。
「エンジニア塾」の提案
キーワード:名誉員から一言
機構模型
工部大学校の「機械学」教育機器(機械遺産第100号)
ハートカム
明治7(1874)年/真鍮、鉄、木製台座/H400, W300, D303(mm)/
東京大学総合研究博物館所蔵
「HEART CAM」の刻記あり。工部大学校を示す「IMPERIAL COLLEGE OF ENGINEERING. TOKEI. 1874」の金属プレート付。工科大学もしくは工学部の備品番号の木札があるが判読不能。
上野則宏撮影/東京大学総合研究博物館写真提供/インターメディアテク展示・収蔵
[東京大学総合研究博物館]