Withコロナのノウハウ
感染予防対策を徹底した「実工学」教育
Withコロナのノウハウ-大学教育編-
200名強の学生に対する実工学教育
一人一台にこだわった対面実習の工夫
日本工業大学は「実工学の理念」を建学の精神に掲げており、この理念にもとづく工学教育を実現するため、機械工学科では実験・実習を主体としたカリキュラムを構築している。当学科は、一学年200名の学生全員が、1年次から機械実工学教育センターにて、機械工作実習、機械設計製図および3次元CADを学習し、ものづくりの基礎を体得する。再履修者を含めると、毎年約240名が受講する。同センターは他学年・他学科の授業や卒業研究でも利用するので時間割の調整が必要で、機械工学科1年生の実習時間として2コマ(200分)の週2回を割り当てている。表1のように履修者を4班(A組α、A組β、B組α、B組β)に分け、100分授業14週、春・秋学期の1年間で対応している。
表1 機械工学科1年生の実習カリキュラム(2021年度)
2020年度は、新型コロナウイルスの影響で春学期はすべて遠隔授業になり、実習の時間割を春秋で入れ替えて、秋学期に2コマ×週4回分で対面対応した。
キーワード:Withコロナのノウハウ
機構模型
工部大学校の「機械学」教育機器(機械遺産第100号)
ハートカム
明治7(1874)年/真鍮、鉄、木製台座/H400, W300, D303(mm)/
東京大学総合研究博物館所蔵
「HEART CAM」の刻記あり。工部大学校を示す「IMPERIAL COLLEGE OF ENGINEERING. TOKEI. 1874」の金属プレート付。工科大学もしくは工学部の備品番号の木札があるが判読不能。
上野則宏撮影/東京大学総合研究博物館写真提供/インターメディアテク展示・収蔵
[東京大学総合研究博物館]