日本機械学会サイト

目次に戻る

2021/9 Vol.124

機構模型

工部大学校の「機械学」教育機器(機械遺産第100号)

ハートカム

明治7(1874)年/真鍮、鉄、木製台座/H400, W300, D303(mm)/

東京大学総合研究博物館所蔵

「HEART CAM」の刻記あり。工部大学校を示す「IMPERIAL COLLEGE OF ENGINEERING. TOKEI. 1874」の金属プレート付。工科大学もしくは工学部の備品番号の木札があるが判読不能。

上野則宏撮影/東京大学総合研究博物館写真提供/インターメディアテク展示・収蔵

[東京大学総合研究博物館]

バックナンバー

特集 画像で見る機械工学

[ 熱工学ギャラリーで公開中の動画紹介 ]メダカ胚の心臓内血流のPIV計測

二宮 尚(宇都宮大学)

動画リンク:熱工学ギャラリー メダカ胚の心臓拍動時の挙動 (ted-jsme.jp)

研究の背景

ヒトを含む脊椎動物の発生機構や遺伝的疾病の原因解明には、人為的に変異体を作り出して検討する手法が有効である。魚類には、哺乳動物に認められる脳神経系や循環器系が既に完成しており、特にメダカはヒトの生物モデルとして広く活用されている(1)(2)。また、メダカは体外発生を行い、卵膜が透明なため、臓器異常や発生過程などを容易に観察できる。胚内部の血流を詳細に計測すれば、種々の遺伝性疾患の病理解明、および有効な治療法の開発に貢献すると考えられる。

研究目的

本研究では、メダカ胚の心臓内血流の詳細をPIV計測により明らかにすることを目的とする。PIV(Particle Image Velocimetry)とは、流れ場の広い部分の画像を記録し、その画像を解析することで流速情報を取り出す手法であり、流れ場全体の情報を同時的に取得することができる。

実験装置

会員ログイン

続きを読むには会員ログインが必要です。機械学会会員の方はこちらからログインしてください。

入会のご案内

パスワードをお忘れの方はこちら

キーワード: