日本機械学会サイト

目次に戻る

2021/8 Vol.124

機構模型

工部大学校の「機械学」教育機器(機械遺産第100号)

材料試験機

年代未詳/エリオット・ブラザーズ社製/ロンドン(英)/真鍮、鉄、木製台座/

H537, W354, D282(mm)/東京大学総合研究博物館所蔵

本体に「PORTER'S PATENT / ELLIOTT Bros. LONDON」の刻字あり。本資料の年代は未詳であるが、東京大学総合研究博物館には工部大学校を示すプレート付きの機構模型を含め、近代的な機械学教育のために明治期以降に導入された機器が現存する。

上野則宏撮影/東京大学総合研究博物館写真提供/インターメディアテク展示・収蔵

[東京大学総合研究博物館]

バックナンバー

エキスパートの知恵と経験

第8回 海外向けトラクタ開発からスマート農業技術開発へ

技術開発の経験を語る

はじめに

クボタの機械事業は主に農機、小型建機、エンジンで構成されており、現在は売上げの7割を占める主力事業になっている。筆者はキャリアの前半をトラクタおよび小型建機のエンジニアとして、また後半の1/4は欧米販社の社長、さらに1/4は農機総合事業部長、研究開発本部長などを経験した。いずれの事業も地味ではあるが、イノベーションを起こし成長軌道にのせていった中で、機械技術者にとって重要なことは、時代の流れに応じていかに顧客の真のニーズを取り込んで、新たな価値コンセプトを提言できるかだと考えている。本稿では、筆者が経験した二つの例を取り上げ、新たな価値コンセプト創造の重要性を示す。

図1 開発製品(M6800/M8200/M9000)

海外向け新コンセプトトラクタの開発

会員ログイン

続きを読むには会員ログインが必要です。機械学会会員の方はこちらからログインしてください。

入会のご案内

パスワードをお忘れの方はこちら

キーワード: