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2021/7 Vol.124

機構模型

工部大学校の「機械学」教育機器(機械遺産第100号)

角度定規

年代未詳/金属/W652, Dia.137(mm)/東京大学総合研究博物館所蔵

製図道具は近代化の進められた機械学教育に用いられた。本資料の年代や製作場所は未詳であるが、他に「工学寮」「工部省工作所」等の刻記から国内で製作されたことがわかる製図道具類が東京大学総合研究博物館に現存する。

上野則宏撮影/東京大学総合研究博物館写真提供/インターメディアテク展示・収蔵

[東京大学総合研究博物館]

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やさしい機械力学

第7回 一自由度系の強制振動(減衰の影響)

1. はじめに

本稿では,一自由度系の強制振動に減衰が及ぼす影響について説明する。

 

2. 周期的に変動する外力が作用する場合

振動系に作用する外力の振動数が固有振動数に近づくと振幅が非常に大きくなる共振現象に着目し,強制振動に減衰が及ぼす影響を最も簡単な一自由度系を用いて説明する。

図7.1に示す,$x$方向にのみ運動するように何らかの方法で拘束された質量$m$の物体が,静止している基礎にばね定数$k$のばねと減衰係数$c$のダンパで結合された一自由度系を考える。加速度$\ddot{x}$で運動する質量$m$の物体に復元力$-kx$と減衰力$-c\dot{x}$に加えて角振動数$\omega $で変動する外力$f=F\sin \omega t$が作用している場合は,ニュートンの運動の法則もしくはダランベールの原理より以下に示す運動方程式が得られる。

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