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2021/5 Vol.124

工部大学校の「機械学」教育機器(機械遺産第100号)

ダブル・ユニバーサル・ジョイント

明治8(1875)年/真鍮、鉄、木製台座/H150, W400, D300(mm)/東京大学総合研究博物館所蔵
工部大学校を示す「IMPERIAL COLLEGE OF ENGINEERING. TOKEI. 1875」の金属プレート付。工科大学もしくは工学部の備品番号の木札があるが判読不能。

上野則宏撮影/東京大学総合研究博物館写真提供/インターメディアテク展示・収蔵
[東京大学総合研究博物館]

バックナンバー

特集 多様化するリテールとサービスの共創

サービス空間におけるIoT技術の活用

根本 裕太郎・大原 衛(東京都立産業技術研究センター)

はじめに

サービスを「他者の便益のために資源を適用すること」(1)と定義すると、わたしたちの経済・社会活動の多くはサービスとして捉えることができる。アパレル店における接客から、飲食店での調理、生産設備のメンテナンス、それから工場における組立、畑の耕作に至るまで、これらの行為はすべてその主体がもつ資源の適用に違いなく、これらの場はすべてサービス空間であると言える。こうしたサービス空間において、近年、IoT(Internet of Things)技術の活用が進展している。本稿では、IoTを実現する技術要素を紹介したのち、サービス空間における活用の目的や方法について、筆者らが所属する東京都立産業技術研究センター(都産技研)が携わった事例を参照しながら整理する。

Internet of Things

Internet of Thingsという用語が登場したのは、RFIDを用いて商品が物流上のどこにあるかをインターネット上で追跡可能になるという意味においてであった。その後、組込み型コンピュータや無線通信などの発展により、モノの側からインターネットに接続してデータを送受信することが可能になった。今日では、そうして蓄積されるビッグデータの処理まで含めてIoTと呼ぶ(2)

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