特集 日本のモノづくり再興Part1 -ポストコロナのモノづくり-
新型コロナウイルスに対する大気社の取り組み
世界脅威のウイルスに大気社ができることは
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、医療施設不足が顕在化し始めた2020年3月。空調を扱う企業として社会貢献できることを模索し、大気社の二つの柱である「環境システム事業部」と「塗装システム事業部」がそれぞれ新型コロナウイルス対策を意識した製品開発に動き出した。
意識したのは「スピード」。少しでも早く製品を完成し、感染対策に役立てたい。これまでの技術の蓄積を駆使し、着想からわずか3カ月強で完成させた二つの製品を紹介する。
工部大学校の「機械学」教育機器(機械遺産第 100号)
機構模型 ねじ
年代未詳/真鍮、鉄、木製台座/ H270, Dia.130(mm)/東京大学総合研究博物館所蔵
ねじは基本的な機構の一つ。機構模型は近代化の進められた機械学教育に用いられた。本模型の年代は未詳であるが、東京大学総合研究博物館には工部大学校を示すプレート付きのものを含め、近代的な機械学教育のために明治期以降に導入された機構模型が現存する。
上野則宏撮影/東京大学総合研究博物館写真提供/インターメディアテク展示・収蔵