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2020/12 Vol.123

表紙の説明:これは、推力5tonターボファンエンジンFJR710形で、右からファン、圧縮機、燃焼器のケーシング部分である。1975年に通商産業省工業技術院の大型工業技術研究開発制度によって開発された。ブラッシュアップしたエンジンは、短距離離着陸ジェット機(STOL)飛鳥に4基搭載され500mで離着陸できた。
[日本工業大学工業技術博物館]

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統計で読む“経済・産業の動き”

第12回 国際競争力の強い日本の工作機械

自動車と並んで国際競争力が強いと言われる日本の工作機械であるが、その強さを輸出特化係数の過去からの推移と国際比較、ドイツの輸出入構造との比較を通して考えてみた。

工作機械の輸出特化係数の推移

まず日本の工作機械の国際競争力の推移を見ることにしよう(表1)。これをみると、2000年以降輸出特化係数は低下することなく0.8前後と高い水準で安定しており、自動車と同じような傾向を見せている。輸出額は2000年代に入って、いざなみ景気の時の2006年に最初のピークをつけた。マクロ的に見て日本経済は2000年以降輸出主導の形をとっており、工作機械の輸出も海外景気、特に中国をはじめとしたアジア景気に大きく左右されており拡大傾向にある。同じ時期の2005年、2006年は輸入額も大きく、景気が拡大のもと内需が強いと輸入も増えている。

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