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2020/10 Vol.123

表紙の説明:これは、推力5tonターボファンエンジンFJR710形の排気口部分である。1975年に通商産業省工業技術院の大型工業技術研究開発制度によって開発された。ブラッシュアップしたエンジンは、航空自衛隊のC1輸送機をベースに開発された短距離離着陸ジェット機(STOL)飛鳥に4基搭載され500mで離着陸できた。
[日本工業大学工業技術博物館]

バックナンバー

研究ストーリー

さらなる金属3Dプリンタ発展のために

2019年度日本機械学会賞(論文)

「Relationship between solidification time and porosity with directed energy deposition of Inconel 718」

Tatsuhiko KURIYA, Ryo KOIKE, Takanori MORI, Yasuhiro KAKINUMA
DOI: 10.1299/jamdsm.2018jamdsm0104

 

このたびは、日本機械学会賞(論文)を頂きまして、大変光栄に存じます。本研究は、2016年からの社会人ドクター課程において取り組んだものになります。研究を開始した当時は3Dプリンタが一躍脚光を浴び、自社においても金属の3Dプリンタを市場投入し始めたころでした。研究対象となる金属の3Dプリンタは、指向性エネルギー堆積法(Directed Energy Deposition:DED)と呼ばれる積層法を採用しており、その課題のひとつに積層物内部の空孔の発生があげられました。積層物内部に予期せぬ欠陥が生じてしまっては、実用への大きな障壁になってしまいます。そのため「何故空孔が生じるのか」を研究テーマにすることを指導教授である慶應義塾大学の柿沼先生と決めました。

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