令と和の産学連携
日本の産学連携の課題はどこにあるか?
『産学官連携ジャーナル』編集長に聞く
2005年に創刊された科学技術振興機構(JST)発行の月刊誌『産学官連携ジャーナル』は、産学官連携関係者から一般までの幅広い読者層を対象に、産学連携に関する議論の「場」としての役割を果たしてきた。2016年4月より同誌の編集長を務める山口泰博氏の目に、日本の産学連携はどう映っているのだろうか。
(取材・文 周藤 瞳美)
一般から専門家まで広く読んでもらうための工夫
——まずは『産学官連携ジャーナル』について教えてください。
産学連携のロールモデルとなる事例を取り上げるなど産学連携関係者が今後の活動に生かせるような情報を発信する側面と、産学連携の活動を一般の人にも広く知っていただくという側面の2つがあります。
キーワード:令と和の産学連携
表紙の説明:「これは、1930年代にドイツのファウター社で製造されたホブ盤のテーブルとワークアーバ部分である。穴加工済みの工作物を、テーブルの中心になるようにワークアーバに取付けて固定し、工具(ホブカッタ)と工作物の相対運動により歯形形状を創成しながら加工して歯車を作る。」
[日本工業大学工業技術博物館]
表紙写真 北原 一宏