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2020/7 Vol.123

表紙の説明:「これは、1930年代にドイツのファウター社で製造されたホブ盤のテーブルとワークアーバ部分である。穴加工済みの工作物を、テーブルの中心になるようにワークアーバに取付けて固定し、工具(ホブカッタ)と工作物の相対運動により歯形形状を創成しながら加工して歯車を作る。」
[日本工業大学工業技術博物館]

表紙写真 北原 一宏

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やさしい熱力学

第7回 可逆サイクル

可逆サイクル

1. はじめに

本稿では,可逆サイクルについて理解する。また,カルノーサイクルと逆カルノーサイクルについて学び,熱機関と冷凍サイクルの基本原理を理解する。

2. サイクル

熱機関と冷凍サイクルは,熱の吸収・放出に伴い物質(作動物質)が膨張・収縮する性質を利用して,熱と仕事の変換を実現する。装置は,作動物質の膨張・収縮などの状態変化を,決まったパターンで繰り返し行うことにより,連続的に動く。作動物質が状態変化していくつかの状態を経たのち,元の状態に戻る一連の変化をサイクルという。その一連の変化の一回分を1サイクルとよぶ。

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