令と和の産学連携
中小企業との産学連携– 成功は「地域産業振興への熱い思いと実践」から–
中小企業との産学連携
– 成功は「地域産業振興への熱い思いと実践」から
キーパーソンの熱い思いと実践が重要—。前回(2020年5月号)本連載で取り上げた東北大学 工学研究科堀切川一男教授の産学連携を15年以上研究してきた亜細亜大学 都市創造学部 林聖子教授は、こう語る。林教授は、堀切川教授の取り組みを従来とはまったく異なる産学連携の形として「仙台堀切川モデル」「福島堀切川モデル」「宮城おおさき堀切川モデル」「上山堀切川モデル」と名付け、長年その成功要因を探ってきた。研究対象として産学連携を俯瞰的な視点で見てきた林教授が考える、これからの時代の産学連携とは。
(聞き手 周藤 瞳美)
地域中小企業との産学連携で継続的に多数の新製品を創出する堀切川モデル
——堀切川先生の取り組みに着目されたきっかけは何だったのでしょうか。
キーワード:令と和の産学連携
表紙の説明:これは、出力10万kWレヒートガスタービンの高圧圧縮機部分である。1978年から10年間、通商産業省工業技術院のムーンライト計画(省エネルギー技術研究開発)の中で開発されたもので、全長21mある。東京電力袖ケ浦発電所に設置して運転研究の結果、総合熱効率52%を得た。
[日本工業大学工業技術博物館]
表紙写真 北原 一宏