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2020/5 Vol.123

表紙の説明:これは、1931年に米国のブラットフォード社で製造されたベルト掛け段車式普通旋盤の親ねじ(上)と送り軸(下)部分である。親ねじの根元には、ねじを切るときの指針となる手作りの薄鋼板製星形ダイヤルが付けられており、親ねじもしくは連動する歯車と噛み合わせて使う。
[日本工業大学工業技術博物館]

表紙写真 北原 一宏

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令と和の産学連携

大学の「研究成果」ではなく「知」を活用せよ-研究者が企業の御用聞きを行う理由-


産学連携において、企業側から大学・研究機関へアプローチすることはあっても、その逆のケースは珍しい。しかし、東北大学大学院工学研究科 堀切川 一男教授は、大学の教員でありながら地域の中小企業を訪問し“御用聞き”を行うことで、米ぬかを原料とした硬質多孔性炭素材料「RBセラミックス」や入院患者用安全サンダルなど、次々と製品化・実用化につなげてきた実績を持つ。堀切川教授によると、産学連携に重要なのは、大学や企業、自治体が「研究成果」ではなく「知」を活かす意識を持つことだという。これまでの取り組みを踏まえながら、産学連携を成功に導く秘訣について堀切川教授に語っていただいた。

(聞き手 周藤 瞳美)

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