特集 再生可能エネルギーがもたらす機械の電動化
公共交通システム(電車、電動バス)への利用
鉄道は究極のエコ・モビリティ
旅客輸送のCO2排出原単位が最も低いのは鉄道
旅客輸送において、排出する二酸化炭素CO2量を輸送量(人キロ:1人を1km運ぶ)で割った、単位輸送量当たりのCO2排出原単位を比較すると(表1)、鉄道は乗用車の約1/10、バスの約1/5で済む。また、貨物輸送においてCO2排出原単位(1tの荷物を1km運ぶ際のCO2排出量)をみるとトラック輸送と比べて鉄道は約1/8のCO2排出量である。つまり内燃エンジンやハイブリッド自動車に比べてCO2排出原単位が遥かに低い鉄道への交通・輸送インフラ利用促進「モーダルシフト」は運輸部門のCO2排出削減強化につながるといえる。
表1 単位輸送量(人キロ)当たりのCO2排出原単位
キーワード:再生可能エネルギーがもたらす機械の電動化
表紙の説明:1931 年に米国のブラットフォード社で製造されたベルト掛け段車式普通旋盤の主軸台の換え歯 車装置部分である。当時は、段車の 付いた主軸端に小歯車を装着し、1、2段減速し、その都度、換え歯車表 を見て歯車を掛け替えて、送り速度 やねじのピッチを換え作業した。
表紙写真 北原一宏
撮影地協力 日本工業大学 工業技術博物館